iOS18の触覚機能

まだまだ不具合のあるiOS18ですが、今回から少しずつiOS18の新機能をご紹介していきたいと思います。
今回は新しく搭載された触覚機能をご紹介します。

1. ミュージックの触覚

聴覚に障害のある人が音楽を体験できる新たな機能が加わりました。
音楽を再生すると、音楽に合わせてiPhoneが振動するという機能です。
現在アップルミュージックカタログ内の数百万曲がこのミュージックの触覚機能に対応しています。
ホーム画面の【設定】 → 【アクセシビリティ】を開き、聴覚サポートの項目に【ミュージックの触覚】というところがありますので、ここに入り、ミュージックの触覚を【オン】にします。
すると、【サンプルの再生】というボタンがありますので、これを実行することで、実際にミュージックの触覚を体験することができます。

ところで、先日ちょうどタイミングよくアップルミュージック3か月無料体験のオファーが送られてきたので登録してみました。
今のところ再生した曲は全部ミュージックの触覚に対応していました。
これはなかなか楽しい機能ですね。
今のところアップルミュージックアプリのみの対応なのですが、APIが公開されているので、今後他の音楽アプリも対応してくれるといいなあと思っているところです。
例えば、カラオケアプリがこのミュージックの触覚に対応してくれれば、聴覚障碍者や難聴者がこの振動を頼りにカラオケに合わせて歌うなんてことも可能になるかもしれません。
なかなか斬新でおもしろい機能です。

2. VoiceOverがオンになると振動する

ものすご~く地味な機能ですが、VoiceOverがオンになると、ブンと振動するようになりました。
iPhoneと点字ディスプレイと繋いで使っている盲ろう者が何らかの理由で繋がらなくなると、今どんな状態にあるか分からなくなってしまいます。
そんなとき、とりあえずホームボタンやサイドボタンをトリプルクリックでVoiceOverをオン/オフしてVoiceOverを一旦オフにして再びオンにすると、点字ディスプレイとの再接続を試みます。
ただ、この再接続に少し時間がかかることがあり、VoiceOverがオンになっているのに気づかずにオフにしてしまうということがあります。
そんなときに、振動でVoiceOverのオンを振動で通知してくれるようになりましたので、確実にオンになったことを見分けることができるのではないかと思います。
とっても地味な改良ですが、盲ろう者にとって使いやすくなったと思います。

以上、今回はiOS18の触覚機能についてお届けいたしました。