昨年12月2日、人工内耳の手術を受けてから、今日でちょうど1年になりました。
1年前の今頃は手術の後遺症で苦しんでいましたね。
人工内耳の手術をしなければよかったと思った瞬間は2会ありました。
1. 手術直後
このときはほんとうに死ぬかと思うぐらい、いや死んだ方が楽になれるのではないかと思うぐらい、苦しかったです。
現在は、仰向けに寝たときや、起き上がったときなど、多少めまいやふらつきを感じます。
起きてすぐゴミ捨てなどに行くと、ふらふらしてやばい感じです。
しかし、10分ほどで収まるので、とりあえず日常生活には支障がない程度です。
味覚はほぼ回復しました。
しかし、まだ右側が以前より味が感じにくいような気がします。
これも日常生活では支障がない程度です。
2. 音入れ直後
このときの体験はこのブログでも書きました。
言葉の聞き取りどころか、まともに音としても認識できませんでした。
ほんとうに辞めておけばよかったと思った瞬間でした。
デモ今は人工内耳をして本当によかったと思っています。
毎日ラジオを楽しんでいます。
コロナ禍での自粛生活では、ラジオがなかったら、ずいぶん退屈したはずです。
Zoom等で開催されるオンラインミーティングやウェビナーにも参加しています。
字幕がなくても、音声が直接聞けるので、とても助かります。
そして、なにより、電話でコールセンターの業務までできるようになりました。
人工内耳がなかったらぜったいにやろうと思わなかった仕事です。
人工内耳は経済的自立までもたらしてくれたのです。
確かに、 人工内耳では完璧な聞こえが得られるわけではありません。
健聴者と同じように聞こえるわけではありません。
騒がしい環境や、遠くで話している声は聞き取りにくいのが現状です。
音楽を楽しめるまでにはまだまだ十分な聞こえが得られているとはいえません。
それでも人工内耳によって聞こえを取り戻したことで、毎日の生活が楽しくなり、生きる希望を持つことができるようになりました。
もちろん、聞こえない世界も悪くないと思います。
ただ、自分には聞こえない人たちの世界はどうもなじめないようです。
自分が視覚障害者で、目からの情報が入らないことも少なからず影響していると思います。
あくまでも自分にとってということです。
誰にとっても人工内耳がよいとは思っていません。
人それぞれ考え方がありますから、どれが正しい選択とはいいません。
これが今感じていることです。