マニュアル提供の壁

 既に「視覚障碍者でも読めるマニュアルってどんなの?」で各提供メディアにおける問題点をあげていますが、ここで他の問題点も含めて改めて考えてみたいと思います。



ニーズがメーカー側に伝わっていない
 まず視覚障害社用のマニュアルの必要性を知っているメーカーはどのくらいあるのでしょうか。私が思うにほとんどそのニーズがメーカー側に伝わっていないのが現状だと思います。確かに「どうせメーカーに言ってもないだろう」 と言う気持ちは分かります。しかしこのようなニーズを伝えていかなければメーカー側もその必要性に気付かないため、いつまでたっても実現しないことでしょう。まずは視覚障碍者側から必要性を訴えていくことが第一だと思います。



マニュアルのグラフィック化による問題
 最近マニュアルは図や表を多様し「見た目を分かりやすく」する傾向」にあります。 これは図や表を使っているため眼で見たときには分かりやすいのですが、反面視覚障碍者にはバリアになります。
 まえにヤマハにテキストマニュアルの相談をしたときに 「最近のマニュアルは図や表を使い、視覚的に分かりやすくしているので、ただ単にテキストファイルだけを提供しても逆に混乱を招くだけなので、 結果的にテキストのみのマニュアルを作らざるを得なくなる。 今後のサービスのあり方としてこの点も考慮しながら検討したい」 と言うような解答をいただいたことがあります。
 うぅん、たしかにそのとおりです。図が書いてあって 「このボタンを押してください」 とか「この画面が表示されたら…」なんて書いてあってもなんのことやら分からないですからね。でもテキストだけでも 「ないよりはまし」 と言う気もしますが、やはりメーカーのサービスとしては「でき るだけ品質のいいものを」と考えるのがむしろ自然なのかもしれません。
 このへんどのようにして解決していけばいいのか、 やはり問題だと思います。 はっきりいって私には解決法が分かりません。テキストのみのマニュアルを新たに作製するとなると「原文のデータを利用した敏速製」 がなくなっちゃいそうですし…。
 みなさんはどうお考えでしょうか?



著作権問題
 もう「テキストで提供」とか「テープに録音して提供」と言う話しになると必ずつきまとうのが著作権の問題です。 テープやテキストファイルは簡単に複製することができますから悪用される可能性が充分あります。
 これの明確な解決法は分かりませんが、 私の考えられる範囲で書くとすると、 まずはガイドラインを定めることでしょうか。例えば視覚障碍者であることを確認できた人のみに配付するとかです。また利用者側も無断で複製して他の人に配付しないよう、充分注意する必要があると思います。この問題はメーカーと利用者側の信頼関係がどれだけもてるかと言うところにかかってくると思います。



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